【レポート】すべての一期一”en”に感謝!『New Traditional Arts -en-』

【レポート】すべての一期一”en”に感謝!『New Traditional Arts -en-』

3月22日より開催の『New Traditional Arts -en-』
世界の第一線で活躍するアーティストの皆さまの作品とパフォーマンス。そのクオリティももちろん桁違いで、「この作品、展示を見たくてここまで来ました!」と春先の不順な天候などものともせず、他府県からも連日たくさんのお客様にご来場、作品も多数お迎えいただいております。
会期もいよいよ残り一日となりましたので、今回はご出展の16名の作家さんの作品をご紹介いたします。

Hi*roomさんの作品



▲美しく、幻想的に輝くクラゲの作品。たくさんのクラゲ作品が展示されております。海、陸問わず不思議な生き物に惹かれるというhiromiさんの作品は細かなディテールまで作りこまれ、生き物への愛であふれています。

御歌頭さんの作品


▲墨絵を臨場感たっぷりにダイナミックに描く御歌頭さん。日本の武将など格好いい作品もあれば、躍動感あふれる静物などユーモアたっぷりの作品もあります。作品は国内外にファンが多く、色んな版権作品ともコラボレーションされています。

kitoutsuwaさんの作品


▲良く手になじむ使い心地の良い器をメインに制作されているkitoutsuwaさんの作品。木調作品は見るとほっとする作品です。日本全国のあらゆる木材を使われています。

ハラチグサさんの作品



▲ハラさんの絵画作品と立体作品。淡くサラッとしたテイストで描かれたアクリル画作品は日本画を思わせる上品なタッチで描かれています。”ピース人形”と名付けられた可愛らしい粘土の人形は、和室ギャラリーのいたる所に展示されています。

MIO YOSHIDAさんの作品


▲MIO YOSHIDAさんの抽象画作品。自身が常に求め、受取り、与え、拡大し続ける愛や癒し、喜び、自由などをテーマに描かれています。石膏やモデリングペーストを用いたマチエールも迫力があります。

藤原正和さんの作品


▲「キネティックアート」と呼ばれる、物体の動きで表現するアート作品。不気味かと思いきや、個体差で異なる動きを見せる作品には個性を感じる事ができ感情移入する人が続出です。玄関入口にうねる巨大蚯蚓はインパクト絶大です。

ちょうりん美智子さんの作品



▲和紙でできたちょうりんさんの灯り作品。時に優しく、時にミステリアスな姿で、来場者を暖かく迎えます。骨組みを使わず、和紙のみの展開図で作り上げられた灯りは丈夫さも合わせ持ち、”紙”の持つポテンシャルを最大限に発揮しています。

にっちもさんの作品


▲にっちもさんのイラストレーション作品。あえて狂ったパースで描かれた美人画像はそれぞれが抱えるコンプレックスを現し、”可愛い””綺麗”にとどまらない人間的な魅力に溢れています。

梶山美祈さんの作品


▲梶山さんのインスタレーション作品。二次元と3次元の融合、平面と立体の差をテーマに360度見る事のできる空間作品を制作されています。
美しい透き通るブルーの樹脂、会場を取り込んで空間そのものも作品と為しています。

いりえのアトリエさんの作品


▲お寺の廃蝋燭を再生させた作品。
「箱庭の海」と名付けられた今展のシリーズは波や水面を蝋燭で表現され、海を切り取った様です。
陰翳礼讃の世界感を意識した空間演習を手掛けられ、蝋燭の明滅を使ったパフォーマンスを行われています。

Yoshikazu KAZIKAWAさんの作品



▲「半立体平面」という、梶川さんオリジナルの制作技法を使った作品。技法だけでなく絵の具や制作道具も全て梶川さんのオリジナルということ以外は全て”企業秘密” です。今回、米蔵ギャラリーに2階に展示されてるブラックライトで輝きます。

内藤 晶さんの作品


▲内藤さんの書作品。書の技法描かれたデザイン化された漢字はとてもユニークかつスタイリッシュです。
今回は禅における書画の一つ「円相」を猫に映し込んだ「猫円相」の作品を制作されました。

北野雪経さんの作品



▲『借景』と名付けられた屏風状の大型切り絵作品。額装から解き放たれ、テグスによって編み上げられた切り絵作品は、光から映し出された影によって、新しい景色を米蔵に刻みます。

中村えい子さんの作品



▲中村さんのテキスタイルインスタレーション作品。幅広くうねる織、毛細状の繊維、「架空植物」というタイトル通り、本当に植物がそこに生えて根を張り巡らせているようなリアリティがあります。

ナカタニコーイチさんの作品


▲ナカタニさんの動く立体作品。作品にはプログラミングが施され宮沢賢治の「春と修羅 序」を読み上げます。回路等の金属部品だけでなく接合部には黒檀等の木材部品も使用され、造形も非常に面白い作品です。

葛本康彰さんの作品



▲葛本さんの立体作品。”ある素材”を薬品等(人為)を用いて重力等(自然)の力を用いて形成されています。”人為”と”自然”が相乗し、生み出された作品は非常に静謐な佇まいで、神聖さをも感じさせます。

◆2023年3月25日
この日はナイトギャラリーをはじめ、たくさんの催しが行われました。

14時から出展者のお一人 御歌頭さんのライブペイントを開催



▲今回描かれたのは恩智神社の神の使いである「うさぎ」と「龍」

19時30分からは出展者のお一人 いりえのアトリエさんの蝋燭を使ったインスタレーシ ョンとハンドパン奏者のSHUさんの演奏



▲宵闇の中庭、灯される蝋燭のあかりとハンドパンの音色が幻想的です。

1周年、3周年、そして5周年と茶吉庵ギャラリーの節目の年を飾っていただいた『New Traditional Arts』の皆様。今回会場は全棟に渡り、新たな作家さんも加わりました。
お一人お一人作家さん、一つ一つの作品との繋がりや出逢いがこれえだけの素晴らしい展覧会を形作っているのだと、今回の展覧会を見ていると強く、深く、感じずにはいられません。

茶吉庵ギャラリー5周年記念
New Traditional Arts ーenー

◆出展者
Hi*room
Yoshikazu KAJIKAWA
墨絵師 御歌頭
北野雪経
藤原正和
ちょうりん美智子
梶山美祈
ハラチグサ
kitoutsuwa
内藤 晶
ナカタニコーイチ
中村えい子
にっちも
葛本康彰
いりえのアトリエ
MIO YOSHIDA

◆ 開催日時
2023年3月22日(水)~26日(日)
11:00 ー 18:00まで
※25 日(土)のみ20:00まで(ナイトギャラリー企画あり)

◆ 開催場所
茶吉庵ギャラリー・米蔵ギャラリー
〒581- 0883 大阪府八尾市恩智中町3丁目-1 茶吉庵内
公共交通機関をご利用の場合は「JR環状線 鶴橋駅」から徒歩で「近鉄 鶴橋駅」へ。
「近鉄大阪線」区間準急もしくは普通にて「恩智駅」下車。 徒歩8分。

◆ お問合せ
Tel:072- 943 – 7007
E-mail:info@chakichian.co.jp
ホームページ:https://chakichian.co.jp

   

エラー: コンタクトフォームが見つかりません。