【レポート】破壊+創造=再生→「立体展 Vol.2」

【レポート】破壊+創造=再生→「立体展 Vol.2」

2022年4月29日から開催の「立体展 Vol.2」。今回もバラエティ豊かな立体作品が集まりました。
それではご出展の皆さまの作品をご紹介して参ります。

巳道正塵さんの作品


▲巳道さんの張り子作品。雀やカワセミなと鳥を中心に紙や樹脂など加工しやすい素材を活かし、リアルな造形からデフォルメされた造形まで幅広い表現の張り子作品を制作されています。

奥村和之さんの作品


▲奥村さんのステンドグラス作品。動物の「バク」は奥村さんの大きなテーマの一つです。今回は珍しい焦げ目を思わせるブラウンのステンドグラス作品もご出展。作品の造形とも相まってとても美味しそうな雰囲気です。

鈴木マヤ子さんの作品


▲「赤」「白」「黒」をメインカラーに平面立体問わず制作される鈴木マヤ子さん。耳付きのマトリョシカはプリミティブなイメージに加え、愛らしさも感じさせます。

夛保義之さんの作品


▲夛保さんのメット、仮面作品。石粉粘土による造形はクオリティが高く、「傘の仮面」や「スマホ脳メット」など、現代社会へのタイムリーな問題提起も含まれています。

辻笙さんの作品


▲辻さんの切り折り紙作品。全体の形を切るだけでなく、羽根や鱗など詳細なディテールも切り上げ、和紙による彩色を施すことでよりリアルな作品表現に進化しています。

林尚紀さんの作品


▲林さんの「羊毛フェルト」と「染色した生地」を組合わせた『羊毛フェルトアート』作品。染色の淡い柔らかな色使いと羊毛のふわふわの造形は沢山の人に”癒し”と”笑顔”を届けたいという思いで制作されています。

幻獣屋☆遊幻さんの作品


▲幻獣屋☆遊幻さんのドール作品。今回は古代アステカの神「ケツァコアトル」のドールを制作。動体部分はワイヤーワークにより自在に折曲げることかでき、ユニークな造形に、更に様々なポージングを加えることかできます。

九闇商店さんの作品


▲九闇商店さんの樹脂・ドール作品。樹脂粘土、レジンを使った作品は怪しくも神秘的です。

そして、今回の特別招待作家
百合優隆さんによるライブクリエーション作品

前回のライブクリエイターU-KOさんの作品を基に、新たな作品へと再生させていきます。

▲今回二つの作品が完成しました。一つ目は“神聖さ”や“雄々しさ”が漂う「正の要素」を含む作品。二つ目は”終末”や”混沌”という「負の要素」を含む作品。U-KOさんの慈愛あふれる女性的な作品から一転、とても男性的な作品へと生まれ変わりました。

「破壊は創造の材料です。」


新たなものが生まれる前には必ず痛みや苦しみが伴うとお話しされる百合さん。破壊も創造と等しく“ものを生み出す”ための要素であり、破壊と創造の循環が「再生」となっていきます。


▲いい素材が生まれた!

「自分自身を打ち破る。」


これまで作品を制作されるときは緻密な設計をされていたという百合さん。しかし、設計するとそこまでのものしか生み出せないので、今回はあえて設計は行わず、素材や自分自身に対して破壊と創造というを対話を繰り返しながら、その先にあるより高いクオリティの作品を目指して制作に取り組まれていました。

今回のライブクリエーションが、百合さんのこれからの作家活動の大きなターニングポイントになればとても嬉しく思います。


▲百合優隆さんが開催中に制作された作品は2年間、茶吉庵に常設展示いたします。そして2年後、こちらの作品を素材に新しいアーティストの方が、また新たな作品へと”再生”されます。


更なる表現の高みを目指して。

『立体展 Vol.2』

★出展作家★
百合優隆[特別招待作家]

奥村和之
九闇商店
幻獣屋☆遊幻
鈴木マヤ子
夛保義之
辻笙
林尚紀
巳道正塵

◆開催場所
茶吉庵 米蔵ギャラリー
〒581-0883大阪府八尾市恩智中町3丁目-1
公共交通機関をご利用の場合は「JR環状線 鶴橋駅」から乗換え「近鉄 鶴橋駅」へ。「近鉄大阪線」普通にて「恩智駅」下車。 徒歩8分。
◆お問合せ
Tel:072-943-7007
E-mail:info@chakichian.co.jp

◆備考
・近鉄大阪線「恩智駅」下車 徒歩8分。
・会場に駐車場はございません。お車でお越しの際は駅周辺のコインパーキングをご利用下さい。
・駐輪スペースは茶吉庵入口前と森の地蔵前になります。

   

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