【レポート】能と室内楽の総合芸術!「やまんねき音楽会with能」

【レポート】能と室内楽の総合芸術!「やまんねき音楽会with能」

2020年11月15日「やまんねき音楽会with能」が開催されました!
ライブでは非常事態宣言の解除後、初のやまんねき音楽会!さらに今回は「能」とのコラボレーションとあって、たくさんのお客様が期待を胸にお越しくださいました!🤲


▲今回も密を避ける為、先着50名様限定。会場には消毒液の設置使用や検温、ソーシャルディスタンスの確保等、コロナ対策も行なっております。

第一部はヴェートーベンの弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調作品59-3「ラズモフスキー第3番」です。今年は生誕250年のヴェートーベンイヤーということもあり、オープニングを彩るににふさわしいボリュームたっぷりのヴェートーベンの長編楽曲です!


▲演奏は大阪フィルハーモニー交響楽団「クァルテット・ソッロ」の皆さんです。
いよいよ第二部では「能」と「弦楽四重奏」の共演です!


▲能演じるのはシテ方観世流能楽師[準職分]水田雄吾さんです。

一曲目はプッチーニの弦楽四重奏曲 嬰ハ単調「菊」と能による『舞(まい)』です。

▲プッチーニが彼のパトロンであるオアスタ公の追悼のために書き上げた「菊」。哀感を帯びたメロディとともに演じられる「舞」は厳かで、両者をより格調高いものにしています。

二曲目はドッビュシーの「月の光」と能による演目「羽衣」の『謡(うたい)』です。

▲月からやってきた天女の羽衣。美しくもミステリアスな「羽衣」の「謡」にドッビュシーの「月の光」が加わり、いまだかつてない神秘的な上演となりました。「弦楽四重奏」と能の「謡」の共演は恐らく史上初!

「能は世界最古の総合芸術。」そうお話しするのは大阪フィルハーモニー交響楽団「クァルテット・ソッロ」の岩井さん。オーケストラの世界にも「オペラ」という総合芸術が存在し、能はオペラより前の古い時代から存在します。その点に着目すると「能」と「弦楽四重奏」の共演は必ずしも異色の組み合わせではありません。

築250年の茶吉庵で演奏される生誕250年ヴェートーベンの楽曲。日本の古民家で創られる「能」と「弦楽四重奏」の総合芸術。大変な時期ですが、こうして二つの必然がめぐり合えたことに大きな運命を感じずにはいられません。


▲最後は、疫病の退散と世の平安を願って、水田さんによる「高砂」です。

引き続き大変な状況が続いておりますが、コロナウイルスの流行の様子を見極めつつ、またたくさんの皆さまにお楽しみいただけるイベント開催に向けて取り組んで参ります!
やまんねき音楽会をはじめ、茶吉庵のイベントが皆さまにとって、一服の心の清涼となりますよう祈念申し上げます。
引き続き、茶吉庵をどうぞよろしくお願い申し上げます。
今後の各イベントは、開催が決まり次第、チラシ、インターネット等で告知いたします。

   

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