【レポート】立体の聖地を目指して。『立体展』

【レポート】立体の聖地を目指して。『立体展』

4月からの9月延期開催になりました『立体展』
今回はなかなか骨太の出展作品が多く、ご来場のお客様を始め、アート関係者の方々からも大きな反響をいただいております!
それでは『立体展』にご出展いただきました皆さまの作品と、U-KOさんによるライブクリエーションの様子をご紹介して参ります!

夛保義之さんの作品

▲子どもの頃、岡本太郎氏の「太陽の塔」に大きな衝撃を受けたとお話される夛保さん。その数々の”仮面”からは「欺瞞」や「懈怠」など、人間の持つ根源的な感情が現れています。

奥村和之さんの作品

▲奥村さんのステンドグラス作品。今回はご自身のテーマの一つである「バク」の作品を展示してくださいました。奥村さんの作品は動物や自然、人間も含め、あらゆる”生きとし生けるもの”への賛歌であふれています。

menさんの作品

▲menさんの木彫作品。猛々しさの中にも凛とした気品のある龍と麒麟。どの部分に筋肉や骨が入っているのかが如実に分かり、なびく毛髪部分は風を感じさせます。

霞楽箱さんの作品

▲今回はお椀型の木工に焦がし絵を描かれた霞楽箱さんの作品。「水面をのぞく河童」「水面に写る姿を見る龍」「水に写る椿」と、今回は濃厚な焦げで、”炎”による”水”の表現に挑戦されています。

辻笙さんの作品

▲切り折り紙で「八岐大蛇(やまたのおろち)」を制作された辻さん。自身の体より小さい宝箱や棚から這いずり出る八岐大蛇と龍たちの動きは非常にダイナミックです。

高見哲史さんの作品

▲梟と達磨の立体作品。今回の作品には障がいをお持ちの子供さんが作られた「さをり織り」が使われています。なかなか用途が難しいさをり織りの反物を、アート作品に用いることで、ご自身の表現やさをり織り、それを手掛ける子どもさんに新しい可能性が生まれることを模索された意欲作であります。

天雲まことさんの作品

▲羊毛フェルトの天雲さんの作品。ふわふわで可愛いイメージとは裏腹に、何千、何万回と針で差し固めるその工程はタチが悪いと語る天雲さん。その作品のステートメントは、まさしく華やかの一方、その裏で絶望の中で必死に探して求める人間の”生”への道程であります。

そして、今回の特別招待作家
U-KOさんによるライブクリエーション作品

今回の作品にはほぼ、茶吉庵や色んな場所で出た廃材が用いられています。


「無駄なモノは何一つありません。制作する作品にも、展示にもみんなそれぞれ意味があって生まれます。」


そうお話するU-KOさん。生活での一つの役割を終えた廃材が、U-KOさんの手によって、アート作品という新しい命が吹き込まれます。

「あんたはどこに行きたいんや?そうか!ここがええんか!」


一つ一つの廃材に語りかけ、丁寧に組み上げる場所を模索される様子は、素材への敬意と慈愛に満ち溢れており、子どもを生み育てていく母のようです。

U-KOさんが立体展開催中に制作された作品は2年間、茶吉庵に常設展示いたします。そして2年後、こちらの作品を素材に新しいアーティストの方が、また新たな作品へと”再生”されます。

“立体作品”というアートジャンルの可能性に着目し、開催された『立体展』

ライブクリエーションを始めとし、立体作家の皆さんの絆を繋ぎ、茶吉庵を「立体」の一つの聖地にすべく、これから取り組んでまいります。


旅は今はじまったばかり!

『立体展』
★出展作家★
U-KO[特別招待作家]

天雲 まこと
奥村 和之
霞楽箱
高見 哲史
夛保 義之
辻 笙
men

◆開催日時
2020年9月25日(金)〜9月30日(水)
12:00 ~ 18:00まで
(最終日は16:00まで)
※入場無料

◆開催場所
茶吉庵ギャラリー
〒581-0883大阪府八尾市恩智中町3丁目-1
公共交通機関をご利用の場合は「JR環状線 鶴橋駅」から徒歩で「近鉄 鶴橋駅」へ。「近鉄大阪線」普通にて「恩智駅」下車。 徒歩8分。

◆お問合せ
Tel:072-943-7007
E-mail:info@chakichian.co.jp

◆備考
・近鉄大阪線「恩智駅」下車 徒歩8分。
・会場に駐車場はございません。お車でお越しの際は駅周辺のコインパーキングをご利用下さい。
・駐輪スペースは茶吉庵入口前と中庭になります。

   

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