茶吉庵とは
大阪府の東部、生駒山系高安山の麓=やまんねき=にある、築280年の旧河内木綿問屋であり地域の肝煎であった萩原家住宅のことです。河内木綿問屋の屋号は、茶屋吉兵衛。
代々萩原吉兵衛(茶屋吉兵衛)を名乗ってきました。
平成29年に保存・活用するためにプロジェクトチームを結成しリノベーションを開始。翌30年からは、一部で活用を始め、平成31年には国の登録有形文化財に指定されました。
主催イベントとして、茶吉寄席、やまんねき音楽会、やまんねき将棋大会、茶吉庵ギャラリー、茶吉庵カルチャー倶楽部などがあります。
テナントとして、ゆくるカフェ、蔵サロン、などが入居しています。
母屋、米蔵、中庭ウッドデッキテラスは、レンタルスペースとして活用しています。
茶吉庵の決意と3信条
▼ 茶吉庵の決意
『叡智』と『勇氣』と『情熱』を持って物事にあたり、『覚悟』を決め、『感謝』を忘れず、茶吉庵を地域のコミュニティとして維持・保存・活用していくことに努めます。
▼ 茶吉庵の3信条
1・ほんまもんや本気の人と一緒に取り組みます
2・集い・憩い・繋がる空間=地域の結び目の空間を作ります
3・茶吉庵から世界にアーティストを輩出していきます
名前の由来
木綿問屋を営んできた萩原家は、代々『茶屋吉兵衛(ちゃやきちべえ)』の屋号を受け継ぎ商売を営んできました。
そして、その名前は周囲の人々から親しみを込めて『茶吉(ちゃきち)』という愛称で呼ばれていました。
今回、この古民家を再生するにあたり、この空間を茶吉から取り『茶吉庵(ちゃきちあん)』と命名しました
沿革
肝煎として恩智に屋敷を構える
河内木綿問屋を開業
恩智郵便局を開局
旧局舎としては築造順で現存最古
(詳しくは沿革の下を参照)
木綿問屋を閉鎖
萩原織布工場を設立
茶吉合資会社を設立
萩原織布株式会社を設立
織物工場を軍需工場に転出
アメリカ軍が軍需工場を接収
織布業に復帰
合同会社茶屋吉兵衛を設立
複合施設として活用を開始(こけら落とし
組織再編により株式会社化
※萩原家と郵便局の歴史
萩原家と郵便との関わりは明治四年末に始まります。八尾局を拠点に始まった当地での近代郵便制度にポストを立てて切手を販売する箱場として参加し、明治九年には萩原家住宅母屋の一部を改装して「恩知」郵便局となりました。
同局は明治十八年に『恩智』に改称されましたが、明治二十八年に一度廃止されています。その後、大正十年七月に再設置された二代目恩智郵便局ですが、戦後は分家筋に家業として引き継がれ、主屋から離れていきました。
筋向いの少し南側に進んだところにある『萩原駐車場』がその跡にあたります。
動画で見る茶吉庵
3分で分かる茶吉庵紹介
TV取材で見る茶吉庵と恩智
メディア掲載
・FM大阪85.1 intense! 4月17日(月)トレンドラボ
NHK取材(2023年2月5日に再放送)
読売新聞 夕刊関西版(6月6日)に掲載
その他の試み
動画やTV収録の舞台に提供
MV製作:動画製作の三弦・加藤 成樹(かとう しげき)
「奈良県・橿原市を拠点に動画製作活動を展開中」
Instagram: @sangen0817
YouTube: 「三弦 動画製作」で検索
E-mail: sangen0817@gmail.com
駐車場の拡充と地域活性化の試み
空き地を活かした駐車場シェアサービスを手がける「akippa株式会社」と八尾市が連携協定を締結。
茶吉庵も協力することで、駐車場を拡充すると同時に、地域活性化も図っております。
映画の上映会場にも
《映画『かば』&『ともる』上映+トークショー》を令和5年2月18日(土)に開催。
茶吉庵でも活躍中のアーティスト「辻笙」さんが出演する映画「かば」と、八尾オールロケで完成した「ともる」をダブル上映。興味のある方はこちらからご連絡を→info@chakichian.co.jp
プロジェクトメンバー
櫻井 砂千子
Sachiko Sakurai
【茶吉庵への想い】
私は20年間のアメリカ滞在を経験し、日本の古くていい物にとても価値を感じます。
茶吉庵も、築280年の間、大切にされてきた歴史があります。
残すことの価値は大いにあり、少しでもお力になれたらと思います。
【人物紹介】
謎のアジア人。
ゴルフインストラクターでもある英語講師。
趣味は、週1回のテニス。
濱谷 宗慎
Munechika Hamatani
【茶吉庵への想い】
古民家という日本の住空間だからこそできる展示で、世界に発信していける。
まだ見ぬアーティストを発掘し、多くの方に、日常生活にアート作品を取り入れる素晴らしさを発見していただける。
茶吉庵をそんな ‘和と輪’ を育むことのできるギャラリーにしていきたいと思っております。
【人物紹介】
1982年 大阪生まれ。
大阪南河内を拠点にフリーランスのイラストレーターおよびデザイナーとして活動する一方、美術作家としても活動中。
郷土をテーマにした切り絵作品や、’日常に彩りをそえる小さなアート’ をコンセプトにした作品を制作する。
石川 靖之
Yasuyuki Ishikawa
【茶吉庵への想い】
茶吉庵19代目オーナー萩原浩司さんとは、中学時代からの友人です。
「江戸時代から続くこの古民家を町のランドマークとして残したい」という彼の想いの実現に向け、私のマーケティングスキルやネットワークを最大限に駆使してサポートしたいと思っています。
【人物紹介】
東京オリンピックのあった 昭和39年10月21日生まれ、天秤座のA型。
生まれも育ちも大阪府八尾市。
趣味は、音楽と落語。
自身が代表取締役を務める (株)アイズ にて、主にマーケティング領域でのプランナー・ディレクター・ファシリテーターとして活動中。
大阪経済法科大学および大阪市立大学にて、マーケティング関係やキャリアデザイン論の講師も務める。
アクセス
住所
〒581-0883 大阪府八尾市恩智中町3丁目1番地
🚃近鉄大阪線 恩智(おんぢ) 駅 徒歩7分
🚗無料駐車場あり *台数に限りがございます。
電話番号
072-943-7007 担当:ハギハラ
FAX
072-943-7700
メールアドレス
オーナー挨拶
萩原 浩司 – Koji Hagihara –
昭和三十九年大阪府八尾市生まれ
登録有形文化財萩原家住宅 第十九代目当主
株式会社茶屋吉兵衛 代表取締役
やおうえるかむコモンズ推進会議副会長
八尾市芸術文化振興審議会委員
大阪府文化財愛護推進委員
柏原市図書納入組合 組合長
【茶吉庵 再生年表】
平成二十九年 萩原家住宅の再生を決断
同年、第十九代目茶屋吉兵衛を襲名
平成三十年 茶吉庵プロジェクトを立ち上げる
同年、合同会社茶屋吉兵衛を設立
平成三十一年 第一次リノベーション(母家、辰巳蔵、納屋)が完了し活用を開始
同年、国の登録有形文化財に指定される
令和二年 木綿蔵のリノベーションが完了し、シェアテナント『蔵サロン』として活用を開始
同年、米蔵のリノベーションが完了し総合イベントスペースとして活用を開始
同年、母家の内壁の修復が完了
令和三年 茶吉庵カルチャー倶楽部の運営を開始
令和四年 中庭と離れの庭の仕切り壁の修復が完了
令和六年 組織再編により株式会社化する
【ご挨拶】
日頃より格別なご高配を賜り有難うございます。
萩原家は、江戸時代より代々、木綿問屋を営み、明治以降は機屋(織物工業)として、地場産業であった河内木綿一筋で生計を立ててきました。
1993年、織布業からは完全撤退しましたが、「受け継いだものを後世に伝えていきたい」という想いから、この建物を維持・保存することを決意いたしました。
現代社会において、個人の力でこの古民家を維持していくには限界があります。
現在、プロジェクトメンバーにも支えられながら、茶吉庵を、これからも老若男女の多くの皆さんに喜んでいただける空間へと育てていきたいと思っています。
建物の再生完了には、今後まだ20年以上の歳月を要する見込みです。
今後とも皆様のお力添えと、ご指導、ご鞭撻のほど何卒よろしくお願いいたします。
株式会社 茶屋吉兵衛 代表取締役