【レポート】可視化する不可思議『茶吉庵 百物語展 第三章』

【レポート】可視化する不可思議『茶吉庵 百物語展 第三章』

2022年9月23日より開催の「茶吉庵 百物語展 第三章」
今回も昔ながらの妖怪から、現代に入り新しく生まれた妖怪まで、古今東西いろんな種類の妖怪が集まっております。
会期も残すところあと一日となりましたので、今回の出展作品をご紹介してまいります。

霞楽箱さんの作品



▲霞楽箱さんのpyrography(焦がし絵)作品。蛇腹状のギミックを加えた巨大なムカデの作品は、軸装での魅せ方とも相まって圧巻の一品です!

木津みゆきさんの作品


▲木津さんの絵画作品。高い描写力に加え、実際に日本全国に伝わる民話や伝承を研究して描かれた作品はとても情緒的でリアリティがあり、得も言われぬ迫力があります。

吉田イキルさんの作品


▲吉田さんの水彩画作品。碧青とした夜空を舞う一反木綿は妖怪ながら神秘的な優雅を感じさせ神々しさすらあります。丁寧な描写と空気感のある色使いがとても素晴らしいです。

河内之百鬼丸さんの作品


▲河内之百鬼丸さんの「一つ目」。赤く光る単眼、涎の滴る大きな舌、お経の書かれた足や顔はとてもリアルで、大きな悪さはしない妖怪ですがゾクッときます。

海誓さんの作品


▲海誓さんの絵画妖怪作品。ビビッドな色彩と盛り上げたマチエールは現代アート的な要素も感じさせます。

イイフミエさんの作品


▲「濡れ女」「破れ傘」と雨を共通のテーマに作品を描かれています。打捨てられた「女性の靴の付喪神」と赤い毛氈に映えるビニール傘の黒い彼岸花が現代における怨讐の物語を感じさせます。

辻笙さんの作品



▲辻笙さんの立体切り紙と掛け軸作品。額から飛び出る立体切り紙、和紙によるの彩色は、妖怪をよりリアルで躍動感にあふれたものにしています。

徳平薫さんの作品

▲徳平薫さんの色鉛筆作品。優しい表情を浮かべる妖怪はとても穏やかで見る人の心をほっこりさせます。

幻想魔術店fumikaさんの作品



▲切り絵、エッグアート、造形と多岐に渡って製作されたfumiikaさんの作品。細部に至るまで丁寧に作りこまれたダークファンタジーを表現した作品やアイテムは多くの人の心を虜にします。

櫻屋蜃気楼(さくやみらーじゅ)さんの作品


▲櫻屋蜃気楼さんの立体作品。軽量で柔らかい素材でできた可愛い妖怪は思わず手に乗せたくなります。“野菜”“カニ蒲鉾”等今回は食べ物モチーフが多め。

幻獣屋☆幽幻さんの作品


▲幻獣屋☆幽幻さんのハンドメイド妖怪作品。ユニークな造形と特筆すべきは設定の詳細。妖怪の一体一体に物語や詳細な設定が存在します。幻獣屋さんの今回の力作「雷獣」「秋彼岸狢」

九闇商店さんの作品


▲九闇商店さんの樹脂・ドール作品。樹脂粘土、レジンを使った作品は怪しくも神秘的です。

中川みきさんの作品




▲中川さんのオリジナルのホコリ妖怪「キウイボッコ」。石粉粘土による丁寧な造形と、とぼけながらも愛らしいボッコ達の表情は多くの人の心を鷲掴みにします。ボッコの生態も魅力の一つ。

おまけ
妖怪大集合!!!

▲アーティストもお客様もみんな妖怪化!!

今も昔も根強いファンがいる妖怪という存在。
その時代と共に起こる不可思議は現象、あるいは人そのものの業を可視化し、意味を与えて形作られたものが妖怪なのかもしれません。
だとすれば、それを具現化して妖怪化できるアーティストこそ人智を超えた存在なのかもしれません。

茶吉庵 百物語展 第三章

◆出展作家◆
イイフミエ
海誓
霞楽箱
河内之百鬼丸
木津美幸
九闇商店
幻獣屋☆幽幻
幻想魔術店fumika
櫻屋蜃気楼
辻笙
徳平薫
中川みき
吉田イキル

DM・バナーメインビジュアル
茶吉庵妖怪 創造神
後ろ屏風 ©勝又つかさ
ダイノジ ©men
はまいたち ©辻笙
疫浄喰い ©幻獣屋☆幽幻

◆開催日時
2022年9月23日(金) ~ 9月28日(水)
12:00 ~ 18:00まで
(最終日は16:00まで)
※入場無料

◆開催場所
茶吉庵ギャラリー
〒581-0883大阪府八尾市恩智中町3丁目-1
公共交通機関をご利用の場合は「JR環状線 鶴橋駅」から乗換え「近鉄 鶴橋駅」へ。「近鉄大阪線」普通または区間準急にて「恩智駅」下車。 徒歩8分。

◆お問合せ
Tel:072-943-7007
E-mail:info@chakichian.co.jp

◆備考
・近鉄大阪線「恩智駅」下車 徒歩8分。
・会場に駐車場はございません。お車でお越しの際は駅周辺のコインパーキングをご利用下さい。
・駐輪スペースは茶吉庵入口前と森の地蔵前になります。

   

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