2023年7月28日から開催の『万葉博物展』
連日、酷暑の厳しい折ながら、会場に足をお運びいただき、感謝申し上げます。
秋の花種にあれど色ごとに
見し明らむる今日の貴さ
万葉集に詠まれた大伴家持(おおとものやかもち)の一首で
「秋の花には色々な花がありますが、それらの花をひとつひとつ、ご覧になり愛でられる、今日は貴き日です。」
という秋の花の多種多様を愛でる歌です。
会期もいよいよ残り一日となりましたので、今展の出展作品をご紹介いたします。
住澤実貴古さんの作品
▲住澤さんのアクリル画作品。対象を多彩な色や質感で塗り重ねて描き、それを取り巻く空気や感情まで表現されています。
今回、動物の子供を描いた作品にはパステルも使われ、そのキュートな表情と優しい色使いは多くの方の心を虜にしています。
密園まりえさんの作品
▲密園さんのドローイング作品。青を基調とした色使い、箔やストーンを用いたコラージュは「夏のちょっと不気味な生き物」というタイトルながら、涼やかで、どこか気品を感じさせます。
巳道正塵さんの作品
▲巳道さんの張り子作品。うみねこや雀なと鳥を中心に、樹脂など加工しやすい素材を活かし、リアルな造形からデフォルメされた造形まで幅広い表現の張り子作品を制作されています。見返り小鳥シリーズはブローチになっております。
かまのなおみさんの作品
▲動物が見せる一瞬の印象的表情を描いたかまのさんのアクリル画作品。幅広い色使い、モチーフとテーマの選び方が、動物達の感情を増幅し見る人の心を惹きつけます。
北橋幸乃さんの作品
▲サボテンや多肉植物をモチーフに板に描かれた北橋さんの日本画作品。きらきらと輝くサボテンの針や花、多肉マットな表皮など、水干や岩絵の日本画材の特性を生かした表現は、とても上品で格調高い作品に仕上がっています。
Q-enta(クエンタ)さんの作品
▲ダーマトグラフというワックス性の太身の軟色鉛筆で描かれたの絵画作品。大胆な構図とクロキツネザルのユニークなポージングに加え、野性味のある毛並などダーマトグラフの持ち味を生かしたプリミティブな表現が魅力です。
吉田イキルさんの作品
▲吉田さんの絵画作品。色鉛筆とアクリルで描かれた鳥はとても繊細で、柔らかな羽毛の一本一本や、硬い嘴の先端まで、その質感表現が追求され、リアルという言葉を超える臨場感のある作品となっています。
鈴木マヤ子さんの作品
▲「赤」「白」「黒」をメインカラーに有機的で原初的なイメージを平面立体問わず制作されています。ZOOシリーズのマトリョシカなど動物モチーフの作品ですが、それ自体が一つの細胞のようです。
まよいふきさんの作品
▲古代のワンシーンのスペクタクルを捉えたジオラマ作品。陶器で出来た恐竜と植物は、骨格、筋肉、樹皮、恐竜の表情までもが精密に作られており、作陶から焼成、絵付までの凄まじく丁寧な手仕事を感じる事ができます。
ぷれあさんの作品
▲ぷれあさんの絵画作品。油彩から水彩まで幅広い技法で生き物をメインモチーフに作品を製作されています。どの作品も共通してとても柔らかで優しいタッチで描かれており、見る人の心をほっこりと癒します。
ながおかえつこさんの作品
▲ながおかさんのイラスト&立体作品。深海の生き物達をジュブナイル的なタッチで描かれ楽しい雰囲気が伝わってきます。ぬいぐるみでできたリュウグウノツカイはポップで実物の大きさに近く、絵画の海から抜け出てきた様です。
SHOW×CANさんの作品
▲辻笙さんの立体切り紙と恐竜画家CANさんの墨絵 水彩画のユニット作品。お二人の博識と技術により古代生物が作作品で蘇りました。宙を泳ぐ深海古生物、額に入った古生物は標本の様で、展示も古生物研究室の様です。
家持の歌は、花に限ったことではなく、全ての生き物への賛歌といえます。そして、様々な環境と境遇で、持ち得る能力と努力をもって進化していく生き物たちの姿は、アーティストの姿そのものといえます。
万葉博物展
◆出展作家◆
かまのなおみ
北橋幸乃
Q-enta
SHOW × CAN
鈴木マヤ子
住澤実貴古
ながおかえつこ
ぷれあ
まよいふき
巳道正塵
密園まりえ
吉田イキル
◆開催日時
2023年7月28日(金) ~ 8月2日(水)
12:00 ~ 18:00まで
(最終日は16:00まで)
※入場無料
‼️ 8月1日は恩智祭りの為、大変な混雑が予想されます。お気をつけてお越しください。(当日各種SNSにて道路情報発信予定)
◆開催場所
茶吉庵 米蔵ギャラリー
〒581-0883大阪府八尾市恩智中町3丁目-1
公共交通機関をご利用の場合は「JR環状線 鶴橋駅」から徒歩で「近鉄 鶴橋駅」へ。「近鉄大阪線」普通にて「恩智駅」下車。 徒歩8分。
◆お問合せ
Tel:072-943-7007
E-mail:info@chakichian.co.jp
◆備考
・近鉄大阪線「恩智駅」下車 徒歩8分。
・会場に駐車場はございません。お車でお越しの際は駅周辺のコインパーキングをご利用下さい。
・駐輪スペースは茶吉庵入口前と森の地蔵前になります。
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