2019年12月28日、アーティストの藤井孝仁さんに依頼しておりました天井画が完成いたしました!😃✨
きっかけは今年10月の個展での藤井さんとの何気ない会話からでした。神社仏閣などの襖絵や屏風絵を描くことが次の目標とおっしゃられた藤井さん。そこで、茶吉庵では藤井さんの次なる目標のお手伝いになればということで、和室”店の間”にある格天井に天井画の製作を依頼いたしました!🤲✨
描く箇所は4箇所。東西南北に対応した電灯の四隅に、それぞれの方角の守り神である四神を描いていただくことになりました!✨
ブログでは各四神の天井画と製作を終えての藤井さんの想いをご紹介いたします!😊🤲✨
◆青龍
東の守り神。龍の身体の青色は天井の色合いに合わせて藤井さんが特別に調合した絵の具です。鱗は見る角度によって輝き方が変わります。
◆白虎
西の守り神。白く輝く虎の印影は深みのあるディープゴールドで下地が描かれ、ホワイトで描かれた白虎のアウトラインを際立たせ神々しいものにしています。
◆朱雀
南の守り神。鮮やかな緋色の飾り羽が魅力的な朱雀。図案完成に至るまでにさまざまな飾り羽のデザインが生まれました。四体の中で一際躍動感に溢れています。
◆玄武
北の守り神。唯一二体で一神の玄武。亀の甲羅と鱗は金粉、蛇の鱗は銀粉で描かれており、一つながらも二体それぞれに存在感を放っております。
四体それぞれに共通するポイントは、計算されつくした構図と、間近で観ると分かる、輝きを持った魂のこもった瞳です!
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今回の天井画製作のご感想と、その想いについて、藤井さんおうかがいいたしました。
ー 天井画製作お疲れ様でした。本日ついに完成しましたが、ご感想はいかがですか?
ありがとうございます。今回、文化財に描くというプレッシャーや不安よりも「どんな風に仕上げてやろうか?」というワクワクや充実感にあふれる、楽しい日々を送らせていただきました!
▲見上げながらの作業の様子
ー天井画ということで、製作する体勢もハードなものでしたが、他に難しかった点などはありますか?
まず、サイズが正方形ということが難しかったです。サイズが長方形でしたら最初に黄金比を割り出し、構図の割付を行うのですが、今回は対角線のみの割付で構図を決めました。ただ正方形に必ず収まるとなると躍動感が損なわれるので、朱雀を見ていただくとわかりますが、あえてサイズからはみ出している構図の絵もあります。
▲今回の四神天井画の対角線割付図
絵の具は今回、しっとりとした仕上げにするため、膠入りポスターカラーを使っています。ただ建造物の木部に直接描くこともあり、塗りたての色と乾燥後色が違っていたり、絵を近くから見る印象と遠くから見る印象が違うことがあります。それをどう活かして行くかが難しくもあり、面白くもありました。
▲藤井さんの今回の製作道具と、長年使用されている「ローラン商会」の膠入りポスターカラー。小さな会社の絵の具ですが、和色の色揃えがあり、膠が入ってしっとりとした仕上がりになります。
▲乾燥後の方が良い仕上がりになったといわれる朱雀の嘴部分
ー 最後にこちらの天井画をこれから観られる方へのメッセージを一言。
今回、国登録有形文化財である茶吉庵の天井画を描くという大変光栄なお仕事をいただきありがとうございました。こちらの天井画作品を見て、私の作品にご興味を持っていただければ大変嬉しいです!
ー藤井さん、ありがとうございました!
茶吉庵では、建物と共に今回描いていただいた素晴らしい天井画も、100年後、200年後と後世にしっかりと残して、伝えて行けるよう守って参ります!🤲✨
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