【レポート】作品とステージの共演。『木虎徹雄 個展』

【レポート】作品とステージの共演。『木虎徹雄 個展』

連日、たくさんのお客様にご来場いただいております『木虎徹雄 個展』。茶吉庵では5年ぶりの開催となる木虎さんの個展。新たな舞台である米蔵ギャラリーには、コロナ期間の日常や様々な出合いなど、木虎さんの気持ちがつまった作品がたくさん展示されております。会期も残すところ1日となりましたので、今個展の作品展示と木虎さんの作品や展示への思いをご紹介て参ります。

Introduction


▲茶吉庵入り口土間、今個展の導入を司る展示。
作品は「絵本ジョンソン物語 旅立ち編」。
米蔵二階の最新作「絵本ジョンソン物語 鯉のぼり編」へと繋がります。
写真5枚目の作品は5年前の個展『1+1+1』のメインビジュアルに使われました。
[2014年イタリアボローニャ国際絵本原画展 8回目入選作品]

新春 茶吉寄席


▲5年前に開催された「新春 茶吉寄席」にて、人情落語をご観覧された木虎徹雄さんがその感動とともに描かれた作品。演ずる桂福團治さんの表情がとても情緒にあふれ、味わい深い作品となっています。
[茶吉庵所蔵作品]

【1F 絵のテーマ「境界線」】

描きつづけると、普通の大切さが見えてくる。

コロナ前、年代別に見える
身の回りで、ちょっとした事




▲木虎徹雄さんが月一回描き続けられている水彩画作品。
コロナ後に描いた作品との対比をお楽しみください。

コロナ後、年代別に見える
身の回りで、ちょっとした事




▲木虎徹雄さんが月一回描き続けられている水彩画作品。
コロナ前に描いた作品との対比をお楽しみください。

【2F 絵のテーマ「風の道」】

出合いの一つ一つ

絵本『ジョンソン物語 こいのぼり編』




▲天理の山の頂上 ポツンと一軒家
ジョンソンさん一家
アメリカンアーリーハウスに住まれていて
宣教師一家のユニークな子育て論の暮らし
しばらく取材させてもらっての物語

絵本『100のくも』




▲大和川の土手をウォーキングするが日課
くもさんが風さんがぼくにとんとん声をかけてくれる。
おかげで8ヶ月間
くもをいっぱいスケッチさせてもらいました。
くもをつむいでいくと「100のくも」の絵本となりました。

平井景さんCDアルバム「ごろごろ」
ジャケット原画・ロゴデザイン




▲三折りデジパック仕様の平井さんのCDジャケット原画。ワイドパノラマのコラージュをふんだんに使ったアースカラーの作品はとてもオシャレで楽しい曲のイメージが膨らみます。

「この米蔵という特別な場所で展示ができるということは楽しみしかありませんでした。今回の個展開催に際し1年間の時間をかけて準備をしました。どのような構成でいくか難しい部分もありましたが、前回の和室と同じく、今回も作品とステージがお互い調和し、活かし合うことのできる展示となりました。」

平成31年「茶吉庵」


▲5年前の個展「1+1+1」開催後に制作された作品。
描かれているのは茶吉庵と木虎さんのオリジナルキャラクター「おもちゃかぼちゃのマトリョシカ」。
前回の個展開催後の木虎さんの気持ちが絵と文でしたためられています。

▲こちらの作品は今回Tシャツとトートバッグのコラボグッズになっております。

5年前の個展レポート
「作品とステージの調和。木虎徹雄 個展『1+1+1』」

「この5年間、コロナをはじめさまざまな出来事がありました。そこで感じたふつうの大切さや、人との出合いの大切さ、作品にもそれが反映されています。同じくこの米蔵にもきっとたくさんの想いや物語がつまっていると思います。特に今回はその二つが調和を越えより強く“共演”しているように感じます。お客様にはこの二つの共演を見るというよりも“浴びて”感じてお楽しみいただけたらと思います。」

一つ一つの事柄をとても丁寧に大切に考えられている木虎さん。
作品とステージ、そこへ更に個展を楽しみにされているお客様が加わり、三つの要素が共鳴するとても心地の良い、素敵な空間となっております。
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『木虎徹雄 個展』

長年、描きつづけることができたおかげで時折
オリジナリティの発見に結びつき、つづけるは大切
だと実感しています。その中で生まれた作品の発想
や表現の違いを1Fと2F対比で構成しています。
ごゆっくりお楽しみください。
木虎徹雄

◆開催日時
2024年10月30日(水) ~ 11月4日(月)
12:00 ~ 18:00まで
(最終日は16:00まで)
※入場無料

◆開催場所
茶吉庵 米蔵ギャラリー
〒581-0883大阪府八尾市恩智中町3丁目-1
公共交通機関をご利用の場合は「JR環状線 鶴橋駅」から徒歩で「近鉄 鶴橋駅」へ。「近鉄大阪線」普通にて「恩智駅」下車。 徒歩8分。

◆お問合せ
Tel:072-943-7007
E-mail:info@chakichian.co.jp

◆備考
・近鉄大阪線「恩智駅」下車 徒歩8分。
・会場に駐車場はございません。お車でお越しの際は駅周辺のコインパーキングをご利用下さい。
・駐輪スペースは茶吉庵入口前と森の地蔵前になります。

【木虎徹雄 略歴】
絵本作家・水彩画家
ボローニャ国際絵本原画展、日本人最多の8回入選
1983 第3回小学館童画新人大賞「優秀賞」
1984 植樹祭シンボルマークデザイン「グランプリ」
1986 つくば科学博 日本宇宙少年団シンボルマーク「グランプリ」
1990 毎日メルヘン画大賞「準大賞」
1991 オクタビア・パス(メキシコ 詩人 1990年メキシコ初ノーベル文学賞受賞)
ポエムブック「La Rama」イラストレーション担当 CIDCLI-MEXICO
1992 ベネッセ「たけしのくも」絵本出版
1995~2009 「8月7日のトレイン」、「竹やぶ権三と白ぎつね」
「おもちゃかぼちゃとたてじま5人組」、「近藤さんといっちゃん物語」「なまず虫トントン」絵本制作
2005 ボローニャ入選記念 個展(ギャラリー メゾン・ダール)テーマ「Viento」
2007 読売ファミリーカレンダー原画個展(三浦アートギャラリー)テーマ「Secret base ot Toy Pumpkin」
2010 「近藤さんといっちゃん物語」絵本出版
2011 「絵手紙の力」本出版
2013 「8月7日のトレイン」絵本出版
2019 木虎徹雄 個展「1+1+1」(茶吉庵ギャラリー)
KASHIWARA芸術祭2019 出展(カタシモワイナリー会場)
2024 MBS(毎日放送)「Catch!!」番組出演

【KITORA MUSEUM(木虎徹雄)公式サイト】
http://www.kitora-m.com/index.html

   

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