1月24日から母屋和室で開催の「川口ももち 初個展『風の吹くまゝに』」
ももちさんが心を込めて手がけられた創作人形・球体関節人形。そのなんともいえない可愛らしい表情、見えない部分まで丁寧に造られたディテールに、多くの方が驚きとともにご覧になられております。
会期も残すところあと一日となりましたので、今初個展の作品と川口ももちさんの思いをおうかがいいたしましたのでご紹介して参ります。
綾華
▲作家の主観や好みだけで作るのではなく、徹底して会場の雰囲気に合わせ、見えない箇所でも気を抜かず、抱きしめるためのお人形であることを意識し、過去の講評や教室で培ったことに基づき、柔和な雰囲気を表現出来た作品です。
まこ
▲ふわふわの抱き心地のよいクロスボディの猫耳っこです。招き猫なので手は丸く猫の手になっております。グラスアイには一筋金が入っており彗星の尾のように輝いています。
いつの日か幼いころに抱きしめた子猫のように愛らしく、いたずら好きな子です。襦袢と帯は鈴の柄で猫要素たっぷりにしております。
秋穂
▲おしゃれ好きな名家のお嬢さんのイメージで、ませつつも優しさが感じられるように柔らかさを目指しました。
秋に仕上がったお人形ですので、秋のお着物を仕立て、また重たい印象にならぬよう、髪を結い可愛らしさも感じられるようにしています。
『創作人形をつくりはじめたきっかけは研究所に掲載されていた一枚のDMでした。』
金光八尾高校美術コースに在学中、美大に入学するため奈良県の富雄美術研究所に通われてたいた川口さん。そこで偶然掲載されていた創作人形に関する展覧会のDMを見て、その美しさに心惹かれ、創作人形の制作を始められます。
芸大卒業後、クラフトアート創作人形コンクール落選の経験を経て、人形作家 藤本晶子さんに師事されます。
しらたま
▲藤本先生の教室での1作目の人形です。
思い出深い大切な人形です。
教室で技術と共に、人形に対する姿勢や観念などの、いわゆる概論を教室での会話や体験を通し、吸収出来たことがとても大きな経験となりました。
親しみやすさに対するアプローチ、リアルに作りすぎない理由や、人形の大きさに関することなど本当に多くの事を教えていただきました。
『直近の目標は、創作人形を取り扱われるギャラリーさんとご縁をいただくことです。』
日本各地にある一級の技術と表現を持つ作家が制作された創作人形・ドールを取り扱うギャラリー。そこの取り扱い作家になることが目標とお話される川口さん。
『いつも心にある目標は「誰かに抱きしめてもらえるお人形を作ること」です。』
「球体関節人形とは
人体の関節をそれぞれ球に分解し、
愛でもって繋ぎなおし、
優しく抱きしめられるよう再構築した、
おにんぎょうさんである。
いつか誰かが抱きしめるものであり、
誰かの夜の寂しさを肩代わりし、
心の隙間を彩る思い出になるものである。」
そうお話される川口さん。川口さんの制作されたお人形からはいつも誰かによりそう、あたたかみのあるやさしさを感じます。
大きな目標にむけて、たくさんの方の応援という風を受け、今船をこぎ出された川口ももちさん。
茶吉庵ギャラリーは川口ももちさんをこれからも応援し、その活動を追って参ります。
川口ももち 初個展『風の吹くまゝに』
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◆開催日時
2024年1月24日(水) ~ 1月29日(月)
12:00 ~ 18:00まで
(最終日は16:00まで)
※入場無料
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◆開催場所
茶吉庵ギャラリー
〒581-0883大阪府八尾市恩智中町3丁目-1
公共交通機関をご利用の場合は「JR環状線 鶴橋駅」から徒歩で「近鉄 鶴橋駅」へ。「近鉄大阪線」普通にて「恩智駅」下車。 徒歩8分。
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◆お問合せ
Tel:072-943-7007
E-mail:info@chakichian.co.jp
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◆備考
・近鉄大阪線「恩智駅」下車 徒歩8分。
・会場に駐車場はございません。お車でお越しの際は駅周辺のコインパーキングをご利用下さい。
・駐輪スペースは茶吉庵入口前と森の地蔵前になります。
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